2014年12月17日水曜日

(9446)エスケーアイの株主総会へ行ってきました♪ - 2014年

(9446)エスケーアイの株主総会へ行ってきました♪


中部地盤の携帯販売会社で、結構な大手です。
保険のコールセンターや、ティアのFCなどもやっています。


(9446)エスケーアイの簡易分析
分析日14/12/17
市場JASDAQ
株価270
時価29億円
PER12.5倍
PBR0.89倍
ROE7.2%
ROA2.4%
配当10円
利回り0.37%
優待

特色:独立系の携帯電話販売店。ソフトバンク色。東海地区地盤。保険コールセンター、葬祭事業も



日時:2014年12月17日(水) 10:00~
場所:「エスケーアイ本社」 愛知県名古屋市
出席数:100名程度

入口でクオカード500円を頂きました。
ちょっと遅れてしまったので、採決直前でした。



・当事業年度の事業の状況
売上高:16,258百万円(-5.6%)
営業利益:539百万円(-29.1%)
経常利益:556百万円(-27.7%)
純利益:363百万円(+2.0%)

かなり厳しい決算で、昨年当初の減益見込みよりもさらに下方修正となっています。
不動産売却により純益はなんとか増益です。

今期はわずかですが増収増益のほぼ横ばい予想となっています。



さて、次からは総会の一番の注目と思われる、質疑応答内容です
まずは議案採決の時に質問がありました。

Q.業績が落ちている。SOを発行している効果はあるのか?
A.今期は落ちてしまったが、士気を上げる効果はあると考える。

平成28年11月4日と先の話ですし、285円と変に安い価格でもないので良いとおもいますが、80万株(7.36%希薄化)という大きめの発行枚数は頂けないです。
取締役だけなのも士気を上げる効果としては?です。



あとの採決はさくっと終わって、終了は10:35の35分。


次にお茶とコーヒーのサービスがあり、恒例の事業説明会です。


【電話販売事業】
売上減は店舗減の為(キャリアのインセンティブが店舗毎になった事など)
しかし既存店は+5.5%と好調。
au、ソフトバンクともに各店舗の評価が重要になり、当社は優良店ばかり。

利益面ではオプション増加などにより人件費増が響く。
今後は研修体制を整えてパート比率を上げたい。

【メガソーラー】0.9Mが稼動。
2年以内に和歌山で24Mが稼動予定で、計40Mで売上20億円予定。
今期は8~10M稼動予定。
パネルは台湾・米製。

Q.配線盗難時はどうなるのか?
A.保険に入っているが、売電停止分は保障されないのでその点は祈るしかない。

Q.昨今は受け入れが停止しているが、本当に実行できるのか?
A.色々と調べているが、現状認可分は大丈夫!

実は無茶苦茶な申請ばかりで、まともなのは10%ぐらいしか無いのではないかと推測されているとか、その他諸々。
断言といっても良いぐらいの回答でした。
確かに日本的な現実解を考えると普通に通りそうな気もしますが、元々強気の社長ではあるのでちょっと心配ですw

【保険事業】
保険は継続してもらえると利益がでる。
今は投資期にあたり、あと3年もすると利益がでる体勢になる。

【葬祭事業】
ようやく収益圏内に入ったが、想定よりも苦戦したので出店は打ち止め。
あと5年後からの展開で良かったかも^^;
利益が1億ぐらい出せるようになったら出店を再開する。
今はメガソーラーに注力する。

Q.高齢化社会でもあるので、出店は続けるべきでは?
A.今は皆さん健康で、世の中の予想よりも長生きされてます。
 それよりもここ数年が勝負のメガソーラーに注力する。

【全体】
今後は色々な分野をやっていき、商社になっていくイメージ。

頭打ちである携帯事業に見切りをつけて、成長を求める姿勢には好感が持てます。

ソーラー事業が想定どおりであるなら数年後に株価はまた数段違ったステージになると思います。
がっつり配当も出すらしいです。
ただし、いつも強気の社長発言ではあるので多少割り引く必要はあるかもしれませんw

そして説明会は11:10に終了。
派生して色々な話も聞け非常に充実した株主総会でした。


実は昨年も総会には参加していたのですが、記事にするのをサボってましたw
なので、今回はちょっとガッツリと書いておきました。

2014年6月24日火曜日

(7593)VTホールディングスの株主総会へ行ってきました♪-2014年

(7593)VTホールディングスの株主総会へ行ってきました♪

傘下に(3347)トラストを持つ、中部圏地盤のディーラーです。


(7593)VTホールディンクスの簡易分析
分析日14/06/24
市場JASDAQ
株価574※
時価685億円
PER12.5倍
PBR2.35倍
ROE18.4%
ROA6.2%
配当14円
利回り2.43%
優待
※ 3分割済

特色:日産、ホンダを扱う自動車ディーラー。中古車輸出やレンタカーも手掛ける。M&Aに積極的



日時:2014年6月24日10:00~
場所:「栄ガスビル 501会議室」 名古屋市栄
出席数:60名程度

出席者は以前より着実に増えてきています。

今年は途中から参加したので、申し訳ありませんが冒頭部分は不明です。
ただし総会後に業績説明会を行い、そちらがメインだったので、詳細はのちほど。

【業績】
売上:132,682百万(+12.1%)
営業:10,082百万(+29.1%)
経常:9,976百万(+30.3%)
純益:5,126百万(+7.4%)

消費税増税の駆け込み需要もあって、素晴らしい業績でした。
株価も素晴らしい伸びを見せたので、会社も株主も満足の一年だったかと思います。

説明と決議が行われまして、総会の最後で任命された各取締役から挨拶がありました。
昨年の総会で提案があったので実行するようにしたとの事ですが、良い事だと思います。
社長は本人達は話すのは恐怖でしかないだろう、とおっしゃってましたがw
接客業なので話してもらわなければ困りますよー。

挨拶された中で気になったのは、今年はさらにIRに力を入れると言われていた事でしょうか。
ここは機関投資家へのアピールも結構やっているので、株価対策としても期待しています。



業績などの総会中の質疑応答は、業績説明会での回答とするとの旨がなされました。

先に質疑応答を書いておきます。


Q.サービスの強化を計って、収益の強化も計っては?
A.購入者へは3年の無料オイル交換付きのメンテナンスパックを案内している。

90%以上の人に利用して貰っている。
 
Q.財務の強化は十分か?

A.新株予約権で増えた事もあり、M&Aはキャッシュフローの範囲でやっていきたい。

UBSからは、さらに株価倍での新株予約権の発行の打診もあったみたいです。
相手側からすればリスクは無いですし、今回の件で味を占めたようですw

Q.エムジーホーム買収の意図は?
A.アーキッシュのコストダウンになり、シナジー効果がある

いまいち要領を得ない回答というか、明確に質問の回答とは言われてないので、、、
マンションを買った人に戸建てを薦める事もできるとか、よくわからない事も・・・
自分の理解力が足りないのかもしれませんが^^; 
まぁ、株式交換なので実質3億円で営業益2億円の会社を手に入れたと考えれば安いのかな?



議案はもちろんすんなりと全部可決で、そのまま会社説明会に移りました。

【M&A結果】
4月買収の日産サティオ奈良。
5月から黒字化。

1店舗の出店予定のようです。

【数値関連】
業績予想は昨年+奈良の業績予想を足した数字。
負債80億予定(M&Aを見込んだ数字)
自己資本比率40%予定
経常利益率8%目標(現状の7.5%から伸ばす)
配当はどんどん伸びていくと考えている

業績予想は既存店が好調だった場合、上ブレするって事ですね。
経常利益率は業界平均3%らしいので、やはりここは凄まじいですね。
ちなみにM&Aが無かったら無かったで、特配をするかもという事です。


M&Aで業績が伸びれば配当性向的に増配となるので、これはどっちに転がっても美味しい方針ですね!

【その他】
消費税増は通年では大したインパクトはないと考えている。
(マイカー減税の反動と同じ考え。)

ネガティブなイメージは無く、相変わらずポジティブな感じなのは良いのですが、説明会が終わったら質疑時間もなく、颯爽と解散となったのが残念です。

と、そんなこんなで総会時間50分+説明会10分の計60分。
最後にクオカード 1000円分を頂き、帰路につきした。



2014年6月23日月曜日

(7412)アトムの株主総会へ行ってきました♪-2014年

(7412)アトムの株主総会へ行ってきました♪


中部地盤の外食チェーンで、「ステーキ宮」主軸で全国展開を目指している会社です。


(7412)アトムの簡易分析
分析日14/06/19
市場JASDAQ
株価556
時価1025億円
PER97.5倍
PBR10.80倍
ROE7.2%
ROA3.2%
配当2円
利回り0.36%
優待

特色:居酒屋、ステーキ、回転ずし中心の外食チェーン。名古屋軸に東日本にも展開。コロワイド傘下




日時:2014年6月19日(木) 10:00~
場所:「名古屋国際会議場」 愛知県名古屋市

3000名が入れるホールでの開催で、参加者も何百名という単位で盛況でした。
社長の議事の下、女性のナレーション録音で進められました。

・当事業年度の事業の状況
売上高:45,020百万円(+10.9%)
営業利益:3140百万円(+27.4%)
経常利益:3159百万円(+24.9%)
純利益:1050百万円(+14.0%)

素晴らしい伸びで、成長ドライバーである「ステーキ宮」に注力したのが利いているようです。






今回は凄まじい量の質疑応答がありましたので、こちらをメインに書いていきます。
 (自分が役に立たないと判断したものは抜いてあります)
まずは議案採決の時に質問がありました。

Q.配当の伸びが悪い、今後増配する意思はあるのか?
A.最重要課題と考えており、今後増配の意思はある。
 優待も維持していく。

優待も維持という所で大きな拍手が沸き起こりました。
これだけでこの総会に行った意義があると思います。
やはり優待さえ維持されれば株価下落は無いって事ですね。


Q.バイトの人材について流出しないように還元した方が良いのではないか?
A.人手不足で営業に支障は出ている所は無い。
 新たな雇用プランを検討中。

外食業界の今一番の注目点ですね。
コストだけでなく、集客力にも影響します。

Q.南館さんが執行役員になるのは何故?
A.徳兵衛の権限強化と、それによる責任を強化する。
徳兵衛が再度成長ドライバーとなると面白そうです。
別の質問で100円寿司との競争について振られましたが、同じ土俵には立たないそうです。
価格帯も違いますし、100円寿司も頭打ちになりつつあるので正しいと思われます。


Q.1億円の特損の内容は?
A.閉店にともなう家賃など。

Q.子会社化したアトム北海道は吸収して連結化した方がコスト削減できるが?
A.改革が必要なのですごいパワーが必要。
 まずはこの改革を進めてから。


Q.パートが増えて正社員が減っているが、これは先ほどの話と矛盾するのではないか?
A.まだ詳しくは言えないが、一店舗辺りの正社員比率を上げる取り組みを行っている。

Q.自社株買いも考えて欲しい?
A.予定はない!!!

きっぱりと即答していましたので、コロワイドが資金欲しくなった時にはまた分売があるでしょう。

Q.ポイント引当金はどうなっているか??
A.BS上のは旧カードのもので、現在のは「販売促進引当金」である。

17億円のポイント付与で交際費として計上(原価である4割)

Q.エンターテイメント事業の比率が低下しているが撤退するのか?
A.外食比率が大きくなったので、その分低下しているが、利益がしっかり出ているので続けていく。

四季報ではカラオケ苦戦となっていますが、大丈夫そうな感じです。
ゆるやかに出店もするそうです。

Q.北海道はコロワイドから押し付けられた?
A.ノウハウが詰まっているので買収を決めた。

改革が必要との事なので、このノウハウも微妙な感じもしますが。

もし押し付けられたとしても言えないですよね^^;


こんな感じで1時間以上、しっかりと質問を受け付けてから議決。
11:23に終了し、その後は経営以外の質問も受け付けタイム。

もちろん大多数はお土産を貰って退散したので、残りは数十名程度でしょうか。

まずは営業本部の5人の自己紹介をきちっと行ってから質疑応答と、好感が持てます。

Q.同業他社の視察をしているのか。 米が不味い?
A.もちろん同業他社も回っており、貴重なご意見ありがとうございます。

魚沼産コシヒカリの(3091)ブロンコビリー(いもらうが一貫してオススメしている銘柄w)と比べるのは酷ってものですが、私も米は美味しくないと思います。
特にがんこ炎のランチのはダメでした。

Q.寿司業態が減りすぎでは?
A.。原価率の良いステーキ宮に集中しているが、新・徳兵衛も実験して実を結びつつあるので期待して欲しい。

原価率が良いのに経営資源を集中するのは仕方がない事ですが、寿司も切り捨てずに改善を続けているのは○

Q.ステーキ宮の閉店が1店あるが?
A.契約の問題での閉店。

Q.サラダバーを作るべきでは?
A.何度も試したが当社では失敗続きなので、有利な土俵で戦うことにした。

などなど。
グダグダな挙句優待ポイントはいつ貰えるのか?という爺などもいましたが、まぁ、これだけ人がいると仕方がないですね。

全体を通して、株価をもっと上げてとか配当についても触れる場面が多かったのですが、正直これ以上を求めるのは酷ではないでしょうか。
業績に比べて株価・配当ともに十分過ぎるぐらいのものだと思います・・・



そして会場の時間の都合で質問は〆切り、完全終了は12:25の2時間25分。
こんな長い間やってくれる所は珍しいです。


アトム北海道を連結子会社化した為、今期は売上大幅増予定ですが、利益は追いついていません。

しかし構造改革が成功すればおのずと追いついてくるでしょう。

投資対象としては、正直旨みは無いのですが、業績は堅調ですし株価は底固いでしょう。
お店を利用してるのであれば優待狙いで投資は有りだと思います。


2013年のアトム株主総会レポート(相互リンクのアイルさんレポートです。)

2014年5月14日水曜日

(3003)ヒューリックの投資家向けセミナーへ行ってきました -2014年

(3003)ヒューリックの個人投資家向けセミナーへ行ってきました。

まずは業績などの情報です。

分析日14/05/14
市場東証1部
株価1399
時価8287億円
PER46.06倍
PBR4.36倍
ROE9.5%
ROA2.6%
配当7.5円
利回り0.53%
優待

業態:旧富士銀行の銀行店舗ビル管理から出発。都区内の駅近接ビル中心に好物件所有、物件多角化へ


【説明会詳細】


野村主催個人投資家向けIR
日時:2014年5月14日(水) 13:00~
場所: 「野村證券名古屋支店」 愛知県名古屋市
出席数:200名強


受付で資料とお茶を頂き入場しました。
場内は既に一杯で200人以上。
規定の数をオーバーしており、椅子の増設はもちろんの事ながら、途中で隣の会議室にサテライト会場まで設営されていました。

平日昼間の開催なので、やはり高齢者が目立ちます。
というか他のセミナーにもまして高齢者ばかりで、私程度の年齢ですらほとんど見当たりませんでした。
さすがは資産持ちの顧客が多い野村證券、高齢者に偏るのでしょうか。

説明会は西浦社長のプレゼン(45分間)にて進められました。

 ※は私の所感です。
 

手持ち不動産の立替事業(2009年~10年間で40棟以上)は順調に進んでおり、計画超過は確定。
テナントも順調に入ってきている。


新規投資は渋谷など駅から遠目でも再開発が進んできている所も買っている。
老人ホームへの投資を進め、100万都市に老人介護付きマンションに手を出していく。


M&Aは2年で問題解消できそうな所は買っていく。
現在も1~2件取得の方向で進んでいる。
東京以外の地方物件は基本的に順次売却。
借入金一本化とシステム・経理の一本化でコスト圧縮ができる。


開発事業は好立地にて進捗中。 
有楽町では隣接ビルも取得予定で、土地を纏めて大型ビルにする予定。



PPP事業は拡大してきている。
奈良県の寮建替えや浅草中学校跡地などの再開発物件が竣工。

※ 資金が無い自治体の古くなった施設を再開発し、win-winの関係を築けそうです。


CRE事業も日産自動車やJRへの案件が進行。
その他、再開発エリアや介護・新病院の開発など多数。

※ PPP事業の民間版みたいなものでで不動産の有効活用を提案。


ウェアハウジングは6件の実績があり、現在はヒューリックリートへ行っている。

※ 分かり辛い事業で、REITなど最終的に物件が欲しい企業の資金繰りができるまでヒューリックが一時的に物件を先行取得。
  底地取得の物件版みたいなものというべき?





業績ですが、今期も増収増益予定。

2Qは好調であり、控えめな予想の会社計画は上ブレしそうです。

連続増配を続けており、一株益を考えるとこれからも当面の間は増配となりそうです。

【質疑応答】


Q.この所の人件費・資材高の影響はどうなるか?

A.影響は無いとは言えないが、45年の償却でならすので一年あたりの影響は少ない。
 オフィスメインなので内装費がかからない為、人件費の影響も少ない。


分譲マンションとか住宅系が特に職人が足りなくて高騰してるって訳ですね。

Q.今後の賃料の推移を教えて欲しい

A.全体の賃料は上がらないと見ている。
人口が減っていくので需給は悪化していくだろう。
しかし一等地は上がると見ており、既存テナントは上がらず入れ替え時に上がっていく。


 

なので東京一極集中しているようです。
別の質問で地震リスクについてありましたが、神戸の震災データに基づいて耐震性を決めているので大丈夫との答えもありました。


Q.REITとは利益が相反しないのか?
A.相反しないようにはやっているが・・・

 REITは海外投資家から引く手あまたで増資も考えている。



REITとは相反すると思うのですが・・・
まぁ、うまくやれば本体の利益に繋がるので儲かっているうちはいいかって感じです。


Q.昭栄との合併の経緯を教えて欲しい
A.これからの生き残りには規模が必要と考えた。

 4~5番手までにいないと生残れないのでそれが最大のリスク。
  株主構成も似ていたので話をした。


合併後にさくっと資産組み換えもしているのを見ると、うまく纏まっているようです。



【総括】

どんどんと先手を打って成長を続けていっている印象を感じました。女性登用も増やしていっているとの事で、制度も成長に見合って整っていってそうです。

配当性向も30%以上にもっていくとの事なので、業績の伸びとともに増配も続いていきそうです。
割安感はなく個人には人気があまり無さそうですが、機関投資家好みの銘柄なので株価は高い水準で推移していくのでほうね。